やまぶどうのかご

やまぶどうのかご
手作りの籠にはぬくもりがあります。なかでも山葡萄の蔓や皮で編んだ籠は、素朴ながら上品で、耐久性にもすぐれ、使えば使うほど深い色味になります。職人さんがひとつひとつプライドを持って手作りする山葡萄の籠は、「日本のエルメス」とまでいわれる憧れの一品です。

2016年7月28日木曜日

かご(かごバッグ)の編み方について

山葡萄の皮の編み方にはいくつかの種類があります。
それぞれに特徴があり、お気に入りのものを見つけるのもまた楽しみのひとつです。

<主な編み方>
1.網代(あじろ)編み
2.みだれ編み
3.透かし編み
4.石畳編み


もっともオーソドックスなのが「網代(あじろ)編み」です。「網代」(あじろ)とは、漁業において網の代わりに竹や木を組んだ仕掛けのことで、そこから、すきまができないようにきっちり編まれた状態を言います。飽きがこないデザインなので、長くお使いいただけます。

「みだれ編み」は、太さの異なる山葡萄を不規則に編むので、ワイルドな印象になりやすいです。職人さんの感性でアドリブで編んでいくので、世の中に同じものは2つと存在しません。
涼しげな印象を与えるのが「透かし編み」です。きっちり編み込まず、すきまを空けて編みますので、軽い仕上がりです。かごの中のものが見えたり落ちたりしますので、中に布製の袋を併用するケースが多いです。
太めの山葡萄を使用するのが「石畳編み」です。編み目の数が少なくデザイン的にはシンプルですが、山葡萄の表面積が広く迫力があります。もちろん艶が出る面積も広いので、使い込むとまったく色の違うかごになるでしょう。


また、これらの編み方に加え、かごのサイズやちょっとしたデザインなどで、かごの印象が変わります。購入の際は実物を見て、気に入った物を選ぶようにしてください。


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ギャラリー惣(そう)
Tel.096-353-2882